ドルコスト平均法
今日は投資でリスクを抑える手法としてドルコスト平均法というものがあります。今回は安全と言われるドルコスト平均法のデメリットとどんな人に向いているかを考えていきたいと思います。
ドルコスト平均法とは?
ドルコスト平均法は1銘柄を購入する際でもリスクを分散するために、一定期間ごとに定額で同じ銘柄を買い続けるという手法です。
メリット
定額で買うことで、株価が高い時は少ない株数、安い時は多くの株数が買えるので、平均取得株価が抑えられます。そのため、正確な企業分析ができなくても、長期に渡って分散で買い続ければ似たような平均取得株価に収束します。誰でも簡単にリスクを抑えられます。
デメリット
大幅に下落した時も定額で買うため、大きく儲けることができません。また1銘柄、に何度も投資するため、その企業が倒産したら大きく損をします。(本質的に資金の分散ができていない)
こんな人におすすめ
①米国株を買いたいが、何かしらの理由で分析ができない人
主な理由は以下の3点です。
・米国株は基本右肩上がり
・日本株は横ばい
・誰でも似た平均取得株価に収束する
つまり取得株価が同じようなところに収束し、企業分析や経済の動向を他の手法に比べて気にしなくていい手法ということのメリットを最大限生かせる投資家さんにおすすめです。
②運用資金が多い人
主な理由は以下の2つです。
・一度に取引しないことで手数料を抑えられる
・守りの取引になるので、資産が少ないとスピード感に欠けるが、資産が多いとある
程度の利益を出せるようになる
しかし、ある程度取引経験があって分析もできる人なら銘柄を分散させたり、ETFに投資したりする方が高い利率で回せることが多いです。
まとめ
ドルコスト平均法は誰がやっても似たような平均取得株価に収束して再現性が高く、投資経験がなくてもリスクを抑えながら投資できるという素晴らしい手法の1つだと思います。しかし、本質的に銘柄を分けていないのでリスク分散としての効果は薄いし、ナンピンに比べて平均取得株価は低くなりません。何かしらの理由であまり分析ができない人、手数料を抑えたい人には向いている手法ですが、自分の投資手法が確立できるまでのつなぎ的役割だと私は考えています。
今回はドルコスト平均法について記事にしました。今回も駄文にお付き合いいただきありがとうございます。ご意見ご感想等いただけると励みになります。